施工方法・配線

分電盤の構成と回路設計|主幹ブレーカーから分岐回路まで

📅 公開: 2026/03/25✅ 第一種電気工事士 監修

分電盤は、引き込んだ電気を各部屋の回路に分ける場所です。学科では、分岐回路ごとの「遮断器・電線の太さ・コンセント」の組み合わせが最もよく出ます。

分電盤の構成

住宅の分電盤には、全体を入切する主幹の開閉器と、回路ごとの分岐の遮断器が並びます。主幹には漏電遮断器を置き、分岐には配線用遮断器を置く構成が一般的です。単相 3 線式の住宅では、中性線が切れたときに機器へ異常な電圧がかかるのを防ぐため、主幹に中性線欠相保護付きの漏電遮断器を使います。

分岐回路の組み合わせ

分岐回路は、過電流遮断器の定格で電線の太さとコンセントが決まります。15A の分岐回路と、20A の配線用遮断器の分岐回路は、電線が直径 1.6mm 以上。20A のヒューズなら 2.0mm 以上。30A は 2.6mm 以上、40A は断面積 8mm² 以上、50A は 14mm² 以上です。コンセントは、20A の配線用遮断器なら 20A 以下、30A なら 20A 以上 30A 以下(20A 未満の差込プラグを接続できるものは不可)です。

分岐する位置の決まり

幹線から分岐した電線には、原則として分岐点から電線の長さで 3m 以下の位置に過電流遮断器を設けます。分岐した電線の許容電流が、幹線を保護する過電流遮断器の定格電流の 35% 以上あれば 8m 以下まで、55% 以上あれば距離の制限なく延ばせます。3m・8m と 35%・55% の組み合わせが、そのまま計算問題になります。

住宅での回路の分け方

照明とコンセントは別の回路に分け、エアコンや電子レンジのように電流の大きい機器には専用の回路を設けます。200V の IH クッキングヒーターなどは、機器の定格に合わせた容量の専用回路にします。回路を分けておくと、1 つの回路で遮断器が動作しても、ほかの回路は使い続けられます。

つまずきポイント

20A の分岐回路は、配線用遮断器かヒューズかで電線の太さの条件が違います。選択肢に両方が並ぶので、どちらの話かを確かめてください。分岐の位置の問題では、分母が「幹線の過電流遮断器の定格電流」である点を取り違えないようにします。幹線の許容電流ではありません。