複線図は技能試験の40分という制限時間内で正確な施工を行うために不可欠なスキルです。単線図(問題用紙に記載された配線図)から複線図への変換は、以下の4ステップで行います。 ステップ1:電源の接地側(白線)をすべての負荷(照明やコンセント)の片側に接続します。これが「帰り道」となる線です。 ステップ2:電源の非接地側(黒線)をスイッチの片側に接続します。スイッチがない場合(コンセントなど)は直接負荷に接続します。黒線は常に電圧がかかっている「行きの道」です。 ステップ3:スイッチのもう片側から、対応する負荷に接続します。この線は赤線や白線など、回路の構成に応じて使い分けます。3路スイッチの場合は、2本の渡り線(通常は赤と白)で接続します。 ステップ4:接地線(緑線)を接地端子付きコンセントやアース端子に接続します。接地線はD種接地工事として施工します。 技能試験では、複線図を書くために最初の5〜8分を使うことを推奨します。残りの32〜35分で実際の施工を行います。複線図を省略して施工すると、接続ミスで一発不合格になるリスクが高まります。 複線図で特に注意すべきポイントは、(1)スイッチと負荷の対応関係を間違えない、(2)3路スイッチの「0」端子に電源線または負荷線を接続する、(3)アウトレットボックス内での電線の接続点を明確にする、の3つです。練習では、過去の公表問題13問すべての複線図を繰り返し書くことが合格への最短ルートです。