施工方法・配線

複線図の書き方をゼロから解説|技能試験の合否を分けるポイント

📅 公開: 2026/03/25✅ 第一種電気工事士 監修

複線図は、技能試験の 40 分で正確に施工するための設計図です。単線図(問題用紙の配線図)から複線図を起こす手順を、基本になる単相 100V の回路で順に説明します。

基本の 4 ステップ(単相 100V の回路)

ステップ 1。電源の接地側の線(白)を、照明などの負荷とコンセントにつなぎます。 ステップ 2。電源の非接地側の線(黒)を、スイッチとコンセントにつなぎます。 ステップ 3。スイッチと、そのスイッチが操作する負荷を結びます。この線の色は、ケーブルの心線に合わせて決めます。 ステップ 4。接地線(緑)がある場合は、接地極付コンセントなどの接地端子につなぎます。 接地側はスイッチを通さずに負荷へ、非接地側はスイッチを通ってから負荷へ、というのが 100V 回路の考え方です。

200V の回路と 3 路スイッチ

単相 3 線式から取る 200V の負荷は、接地側の線を使わず、非接地側の 2 本の間につなぎます。候補問題には 200V の回路を含むものがあるので、100V の手順をそのまま当てはめないよう注意します。3 路スイッチは、電源側のスイッチの 0 端子に非接地側の線を、負荷側のスイッチの 0 端子に負荷をつなぎ、2 つのスイッチの 1 どうし・3 どうしを渡り線で結ぶのが基本の形です。

複線図に書き込んでおくこと

線を引き終えたら、電線の色、接続点、接続材料を書き込みます。電線の色や接続の方法は、当日の問題用紙に示される施工条件に従って決めます。練習で覚えた組み合わせを思い込みで使うと、施工条件に反することがあります。接続点には印を付け、集まる電線の太さと本数から、リングスリーブなら刻印(○・小・中)、差込形コネクタなら何本用かを書いておきます。直径 1.6mm が 2 本なら小スリーブで刻印は○、1.6mm が 3〜4 本なら小スリーブで刻印は小です。

時間の使い方

複線図に使う時間は、最初の 5 分前後が目安です。残りの時間で施工と見直しを行います。複線図を省いて施工を始めると、接続の誤りに気づけず、欠陥で不合格になるおそれが高くなります。時間はかかっても、必ず描いてから始めます。

つまずきポイント

よくある誤りは 3 つです。スイッチと負荷の対応を取り違える。3 路スイッチの 0 端子に渡り線をつないでしまう。ボックス内の接続点を描かずに本数を数え間違える。どれも、描いた図を指でたどって「電源から負荷を通って電源に戻る道」ができているかを確かめれば見つけられます。

練習のしかた

最初は時間を計らず、手順どおりに正しく描くことだけを目標にします。慣れてきたら 1 問 3〜5 分を目安に時間を計ります。その年に公表される候補問題 13 問すべてを、繰り返し描いてください。描いた図は解説などと照らして確かめ、自分の間違いの癖が分かれば、本番で見直す箇所が決まります。

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