どの工事方法がどの場所で使えるか。この対応表が頭に入っていれば、施工方法の正誤問題はほとんど解けます。すべての場所で使える工事を先に押さえるのが近道です。
すべての場所で使える工事
低圧屋内配線で、展開した場所・点検できる隠ぺい場所・点検できない隠ぺい場所のいずれにも施設できるのは、金属管工事、合成樹脂管工事(CD 管を除く)、ケーブル工事、2 種金属製可とう電線管工事の 4 つです。ただし湿気や水気のある場所に管を施設するときは、防湿装置を施します。これ以外の工事には場所の制限があり、たとえば金属線ぴ工事は使用電圧 300V 以下で、乾燥した展開した場所か、乾燥した点検できる隠ぺい場所に限られます。
それぞれの特徴
金属管工事は機械的な強度が高く、使用電圧 300V 以下なら管に D 種接地工事を施します(省略できる条件あり)。合成樹脂管工事は軽くて腐食に強い反面、熱や衝撃に弱い工事です。PF 管は自己消火性があり露出や隠ぺいの配線に使え、CD 管は自己消火性がなくコンクリートに埋め込んで使います。ケーブル工事は VVF などのケーブルを直接配線するもので、住宅で最も一般的です。
覚えておきたい数値
合成樹脂管の支持点間の距離は 1.5m 以下。ケーブルを造営材の下面や側面に沿って取り付けるときの支持点間の距離は 2m 以下。金属管を曲げるときの内側の半径は管内径の 6 倍以上。そして、金属管でも合成樹脂管でも、管の中で電線を接続してはいけません。接続は必ずボックスの中で行います。
試験ではこう出る
「点検できない隠ぺい場所で施設できない工事は」「湿気の多い場所で適切な工事は」のように、場所と工事の組み合わせを問う正誤問題が定番です。可燃性のガスや粉じんがある特殊な場所では、施設できる工事がさらに限られ、金属管工事やケーブル工事が中心になります。場所の条件が問題文のどこに書かれているかを先に探します。
つまずきポイント
合成樹脂管工事は「すべての場所で可」ですが、CD 管だけは例外で、コンクリートに埋め込むなどの条件が付きます。色で見分けられるようオレンジ色に着色されているのが一般的です。また「ケーブル工事はどこでも施設できる」は一般の場所についての話で、重量物の圧力や著しい機械的衝撃を受けるおそれがある場所では、適当な防護が必要になります。