電線の接続は、電気工事士でなければできない作業の代表です。学科では、接続の条件と、リングスリーブの種類・刻印の組み合わせが繰り返し出題されます。
接続で守る条件
電線を接続するときは、原則として次の条件を満たさなければなりません。電線の電気抵抗を増加させないこと。電線の引張強さを 20% 以上減少させないこと。接続部分には接続管その他の器具を使うか、ろう付けすること。絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分に被覆すること。正誤問題では、この数値と言い回しがそのまま問われます。
リングスリーブの種類と刻印
リングスリーブは、電線の太さと本数で種類と刻印が決まります。直径 1.6mm が 2 本なら小スリーブで刻印は○。1.6mm が 3〜4 本、2.0mm が 2 本、2.0mm 1 本と 1.6mm 1〜2 本の組み合わせは、小スリーブで刻印は小。1.6mm が 5〜6 本、2.0mm が 3〜4 本、2.0mm 1 本と 1.6mm 3〜5 本、2.0mm 2 本と 1.6mm 1〜3 本の組み合わせは、中スリーブで刻印は中です。圧着には柄が黄色の専用工具を使います。
差込形コネクタ
差込形コネクタは、被覆をはいだ電線を差し込むだけで接続できる材料です。2 本用・3 本用・4 本用などがあり、接続する電線の本数で選びます。使える電線の種類と太さは製品ごとに決まっているので、本体の表示で確かめます。本体が絶縁されているので、テープ巻きは要りません。被覆をはぐ長さは、本体に示されたストリップゲージに合わせます。
接続部分の絶縁
実際の工事では、リングスリーブで接続したあと、絶縁テープを巻くか絶縁キャップをかぶせて絶縁します。厚さ約 0.2mm の電気絶縁用ビニルテープを使う場合は、半幅以上重ねて 2 回以上(4 層以上)巻きます。テープの種類によって必要な巻き方が違うので、問題文のテープの名称と厚さを確かめてから選択肢を読みます。なお、技能試験では接続部分のテープ巻きは省略します。
つまずきポイント
ここで扱った直径 1.6mm と 2.0mm の単線どうしの接続では、同じ小スリーブでも 1.6mm 2 本のときだけ刻印が○になります。ここを「小」と答える誤りが最も多いところです。また、2.0mm が入れば必ず中スリーブ、というわけではありません。2.0mm 1 本と 1.6mm 2 本までは小スリーブです。本数と太さの組み合わせは、表で覚えるのが確実です。