技能試験では、完成した作品に「欠陥」が1つでもあると不合格となります。欠陥の判定基準を事前に知っておくことが合格の第一歩です。 【致命的な欠陥(即不合格)】 1. 未完成 制限時間40分以内に作品が完成していない場合、他にどれだけ正確に施工できていても不合格です。時間配分の練習が最も重要です。 2. 配線の誤接続 ・電源の接地側(白線)と非接地側(黒線)の取り違え ・スイッチと負荷の対応間違い ・3路スイッチの0番端子への接続ミス これらは複線図を正確に書くことで防げます。 3. リングスリーブの刻印間違い 圧着工具で圧着した際にスリーブに刻印される「○」「小」「中」が、電線の組み合わせに対して正しくない場合、欠陥となります。よくある間違い:1.6mm×2本に「小」を押してしまう(正しくは「○」)。 4. リングスリーブの圧着不良 ・電線がスリーブから抜ける ・スリーブの先端から心線が出ていない ・絶縁被覆を噛み込んでいる 5. 差込形コネクタの接続不良 ・心線の差込不足(窓から心線が見えない) ・絶縁被覆の剥ぎ過ぎ(心線が12mm以上露出) 【重大な欠陥】 6. ケーブル外装の剥ぎ過ぎ・不足 器具やボックスへの接続部で、外装(シース)の剥きが適切でない場合です。一般的に、アウトレットボックスではボックスの中に100mm程度外装が入るように剥きます。 7. 絶縁被覆の損傷 電工ナイフやストリッパで心線を傷つけた場合です。VVFストリッパを使用すれば、心線を傷つけるリスクを大幅に減らせます。 8. ランプレセプタクルの施工不良 ・台座の裏から心線がはみ出している ・ネジの巻き方向が逆(右巻きが正しい) ・白線と黒線の接続が逆(受金側が白線) 9. 引掛シーリングの施工不良 ・台座からケーブル外装が見えていない(外装を剥きすぎ) ・心線が台座の外に出ている 10. 寸法の大幅な過不足 指定寸法の50%以下や150%以上の場合に欠陥となります。例えば「150mm」の指定に対して、75mm未満や225mm以上は欠陥です。 【欠陥を防ぐための3つの習慣】 (1) 複線図を必ず書いてから施工を開始する (2) リングスリーブの組み合わせ表を暗記する (3) 完成後に施工条件と照らし合わせて自己チェックする 練習段階から「完成後の自己チェック」を習慣にすることで、本番でのうっかりミスを防げます。