工具は名前を単独で覚えるより、「どの作業で使うか」でまとめたほうが忘れません。同じ作業に使う工具どうしを 1 組にして覚えるのが近道です。
金属管工事で使う工具
切断は、パイプバイスで管を固定し、金切りのこやパイプカッタで行います。切り口はやすりで整え、内側のばりはリーマで取ります。試験で扱う代表的なリーマは、クリックボールに取り付けて回します。曲げるときはパイプベンダ、ねじを切るときはねじ切り器、管や継手を締めるときはパイプレンチやウォータポンププライヤを使います。
合成樹脂管工事で使う工具
硬質塩化ビニル電線管(VE 管)は、合成樹脂管用カッタや金切りのこで切断し、切り口を面取器で整えます。曲げるときはガストーチランプで加熱して柔らかくします。金属管と違って熱で曲げる、という点が問われます。
電線の接続と加工で使う工具
リングスリーブの圧着には、柄が黄色のリングスリーブ用圧着工具を使います。裸圧着端子用の代表的な圧着工具は柄が赤色で、別の工具です(どの端子に使えるかは工具の表示で確かめます)。絶縁被覆のはぎ取りにはワイヤストリッパ、VVF の外装と絶縁被覆のはぎ取りにはケーブルストリッパや電工ナイフを使います。太い電線やケーブルの切断はケーブルカッタ、メッセンジャワイヤなど硬い線材の切断はボルトクリッパです。
穴あけで使う工具
金属板に穴をあけるのは、電気ドリルに取り付けるホルソや、油圧で打ち抜くノックアウトパンチャです。木材には木工用ドリルビットや羽根ぎり、コンクリートには振動ドリルを使います。相手の材料によって工具が変わるので、「何に穴をあけるか」と組にして覚えます。
つまずきポイント
名前が似ている工具の区別がねらわれます。パイプカッタは金属管の切断、パイプベンダは曲げ、パイプレンチは締め付け。圧着工具は柄の色で対象が分かれます。試験では、ある工事に「使用しない工具」を選ばせる形もあるので、作業の流れ(切る・整える・曲げる・つなぐ)に沿って思い出せるようにしておきます。