法規・検査

絶縁抵抗測定と絶縁抵抗計(メガー)の使い方

📅 公開: 2026/03/25✅ 第一種電気工事士 監修

絶縁抵抗の測定は、電気が漏れていないことを確かめる検査です。学科では基準値と、測るときの負荷の扱いが繰り返し出題されます。

何を測っているのか

電線の被覆や機器の絶縁が保たれていれば、電線と大地の間、電線と電線の間にはほとんど電流が流れません。この流れにくさを抵抗値で表したものが絶縁抵抗で、絶縁抵抗計(メガー)で測ります。絶縁抵抗計は直流の電圧を加えて測る計器で、目盛の単位は MΩ。端子は線路側の L と接地側の E です。

基準値

低圧電路の絶縁抵抗は、開閉器や過電流遮断器で区切ることのできる電路ごとに、次の値以上でなければなりません。使用電圧 300V 以下で対地電圧 150V 以下の場合は 0.1MΩ、使用電圧 300V 以下でそれ以外の場合は 0.2MΩ、使用電圧が 300V を超える場合は 0.4MΩ。住宅の単相 3 線式 100/200V は対地電圧が 100V なので、200V の回路でも 0.1MΩ 以上です。

測るときの負荷の扱い

測定の前にブレーカーを切り、検電器などで電圧が無いことを確かめます。電路と大地の間を測るときは、負荷(電気機器)をつないだまま、スイッチも入れた状態で測るのが基本です。機器の中の絶縁もまとめて確かめるためです。電線相互の間を測るときは、負荷を取り外します。つないだままだと機器の内部を通って電流が流れてほぼ 0MΩ と表示されるうえ、測定電圧で機器を傷めるおそれもあります。電子機器など測定電圧に弱い機器は、メーカーの指定に従って切り離します。

試験ではこう出る

「単相 3 線式 100/200V の電路の絶縁抵抗の最小値は」のように、電路の条件から基準値を選ぶ問題が定番です。測定方法の正誤も出ます。また、停電して測ることが難しい場合は、使用電圧が加わった状態での漏えい電流が 1mA 以下であれば、絶縁性能を満たすものとみなされます。この測定にはクランプ形の漏れ電流計を使います。

つまずきポイント

基準値は使用電圧と対地電圧の両方で決まります。1 線を接地した一般的な三相 3 線式 200V は、接地していない線の対地電圧が 200V になるので 0.2MΩ。単相 3 線式の 200V 回路は対地電圧 100V なので 0.1MΩ。同じ 200V でも値が違います。また、接地抵抗(接地抵抗計で測り、単位は Ω)と絶縁抵抗(絶縁抵抗計で測り、単位は MΩ)は、名前が似ていても別の検査です。